2017年1月19日木曜日

seized IGL論



simpleに対する壮大なエアリプとか言われちゃってますが、NaviのSeizedがIGLであるために必要なことという話題で語っていたので意訳しました。
原文はロシア語で、英語の自動翻訳をざーっとみただけで訳しているので、細かなニュアンスは異なっていると思ってください。
またそうした性質上直訳すると意味が通じにくく、おおよその意図を汲み取った上での意訳になります。英語力低いのでこれで勘弁してください。

---------------------------------------------------------------------------------

皆さんこんにちは、Denis Kost(訳注:Seized)です。今日はキャプテンの資質について話そうと思います。
私がNaViのIGLになって数ヶ月経ちますが、私はこれまでにいろいろな問題に直面してきました。

まず最初に、IGLはより多くの時間をCSに費やす必要があります。なぜなら貴方はチームプレイを作り上げる必要があるからです。
つまり貴方は全てがスムーズにいくように、貴方が考えるやり方でゲームを構築しなければなりません。
貴方が何か問題にぶつかった場合、それは例えば誰かが自分の役割を嫌っている場合などですが、その場合貴方は何度も何度も貴方の正しさを示さなければなりません。
もしメンバーがいつも自分の意見に同意してくれたらもっと簡単になるのですが、そんなことは普通起りません。
貴方は決まって誰かが何かをするように納得させなければなりません。
同じことは練習試合の後の反省会についても当てはまります。
貴方は幾つかのミスを説明し始めますが、また誰かが自分は正しいことをした、ただ不運だっただけだと応じることになります。
落ち着いて。決していらいらしてはいけません。非常に難しい場合もありますが、貴方は落ち着いて何が間違っていて、どうすべきだったのか説明しなければなりません。

今貴方は何か作戦を思いて、それを実行に移しはじめます。しかしそのとき誰かが詰めてきて、貴方は倒されてしまいました。何をすべきだったのでしょうか。
貴方は必ず、ラウンドの最初にそれぞれのプレイヤーが何をするか伝えておかなければなりません。
ラウンド開始後に伝えようとすると、その場合貴方はクロスヘアではなくレーダーを見ているわけですから、簡単に倒されてしまいます。
大きな問題は、貴方は味方が何処にいて、我々に何ができるのか理解しなければなりませんが、その間、貴方は自分のゲームに集中することは難しくなってしまいます。
IGLはトーナメントの間、常に敵のことを研究する必要があります。一手先に進みたかったら、貴方は敵が何をしてくるか、そしてそれに対して自分たちは何ができるのか、知らなければなりません。
もしチームがボコボコになっていて1ラウンドも勝つことができなかったら、貴方は自分のプレイだけでなく、チームの動きについても心配し始めるし、勝つために何をすべきかわからなくなってしまうでしょう。

(訳注:味方の)サポートはIGLにとって常に重要です。もし貴方が複数の人間と議論しようとしたら、それはとても疲れるし、いつか貴方が信頼を感じれなくなってしまいます。
そのとき、貴方はガス欠になって全て投げ捨ててしまうかもしれない。それはとても辛いことです。
もしIGLになりたくてチームを作ったのなら、私としてはそれぞれの役割にフィットしたプレイヤーたちを集めることをオススメします。
貴方は走り回って敵を倒すfraggerを5人も集めるべきではないし、5人のスナイパーを集める必要もありません。
役割にフィットするようなプレイヤーを選びましょう。貴方はその人の強みは何か、どの点でチームに貢献できるのかを理解した上で、人を採用していかなければなりません。
5人のメンバーを集めた後、貴方はまずmapを2つに絞ってスタートするべきです。ピストルラウンド、デフォルト、アンチエコ、そしてbuyラウンドについて議論を始めます。
そしてそれらの戦略を数日練習します。ゲーム後は間違いについて議論し、必要に応じて何か追加・削除します。
その次に3番目のmapを追加します。以前のマップで新しい作戦を追加して、次々にアップグレードしていきます。
もし貴方がリプレイを残すことができるならより簡単になるでしょう。後から見返すことで、誰かが不運でkillを取れなかったと言ったとしてもそれが間違いであることがハッキリします。
この方法ではより簡単に、早く、間違いを解き明かすことができます。
これら全てを一人の人間がするのは本当に難しく、チームメイトの助け無しには殆ど不可能です。
もしコーチがいなければ、チームの皆が何か議題を持って来るべきです。例えば戦略の提案、ピストルラウンド、CTやTのゲームビジョンについて。
メンバーがそれぞれのアイデアを持ち寄れば、IGLは楽になるでしょう。なぜなら一人仕事じゃなくなりますから。

IGLは困難な状況で何か特別なことを思いつけるように冷静で分析的な心を持っている人のことです。
IGLは冷静沈着でなければなりません。例えどのような状況においても、どのようなプレッシャーがチームにかかっていようと、IGLは常に落ち着き払って冷静な頭脳を維持する必要があります。
チームを鼓舞することのできるリーダーシップの資質もIGLにとっては重要です。例えば大事な試合の前にチームのモチベーションを上げる適切な言葉を言って、メンバーを鼓舞することが求められます。
実際にゲームが終わるまでは、IGLが口を閉ざすべき、あるいは諦めるべきということはあり得ません。
最後の最後まで、ラストラウンド、最後のfragまで、自分のチームが最高であると、勝てると、そして勝つために全力を尽くすという信念を持ち続けなければなりません。

チームメイトからのヘルプについて話しましょう。
試合中にチームの誰かが何かよくわからないことをしているように感じる場合があります。あるポイントをプッシュしたり、何か作戦を使っていたり、ということですね。
ほとんどの場合において、貴方はチームメイトとその決断を信頼しなければなりません。
何か大事な大会でメンバーに勝手にやらせておいて、それが上手くいかないとわかると、皆次からもっと考えるようになるでしょう。
私は通常チームを信頼しています。なぜならIGLはチームを信頼しなければならないからです。
しかし、もし貴方が100%どんな作戦を使うべきか確信しているラウンドがある場合、そして誰かが何か他のことをしようとしているとき、貴方は"駄目だ、この作戦を使う。ちゃんと上手くいくから"と言わなければなりません。

IGL以外の4人についてですが、彼らをお互いに手伝わせることをオススメします。そうするとよりよい結果を得ることができるでしょう。
また、IGLが見逃すかもしれませんから、何か新しい発見を得るために他のプレイヤーのデモをみることもアドバイスします。
新しい発見があれば実際に試してもらいます。もしかするとそれが貴方のプレイスタイルを変え、より強くなれるかもしれません。
いくつかのトリックは貴方のマップに対する理解を変えるかもしれません。IGLは多くのことに注意を払います。しかしときどき常識だけどもゲームにとって重要なことを見逃すのです。
お互いに助けあうことはIGLにとって、そしてチーム全員にとって助けになるでしょう。

理想を言えば、敵のデモを全員でみることは効果的でしょう。なぜならそれぞれのプレイヤーは自分のポジションについて注意を払いますから。
大雑把に言って、敵が何か作戦をしようとしていて、チームメイトがその作戦において相手がどのような投げ物を投げてくるか、どういうふうにpushやpeekしてくるか知っていれば、実際にその敵と対戦した時に相手の考えの先を読みやすくなります。
一方で考えすぎることは、確実に不利になりますし、それより悪くなるかもしれません。
自分たちの試合をしようと考えるよりも敵のやり方に適応しようとしてしまう、などといった場合ですね。
理想を言えば、これらの間でバランスを取るべきだと考えています。

---------------------------------------------------------------------------------

現在のチームでIGLをやっている関係上興味があって読みましたが個人的に新しい発見はありませんでした。
なので特に和訳する必要もありませんでしたが、僕がIGLをやり始めたときにgoogle先生にIGLって具体的に何するのって聞いたところ日本語で回答が返って来なかった過去を思い出し、新参の同業者の取っ掛かりになればと思い頑張りました(褒めて)。


IGL論についてはまたいつか書きたいと思います(こうやって書いた試しがないけど今度ばかりは本当に書く...と思います)。

1 件のコメント:

  1. 英語だったらたぶん読まなかったです。
    CS:GOのプロの試合を見るようになって、名前を見たことある選手が
    こういった事を考えているのかと思うと、とても面白く読むことができました。(褒めた)

    チームの役割について検索して、この記事に辿り着きました。
    この他の記事についても、じっくりと読ませて頂きます!

    返信削除