2021年6月4日金曜日

デバイスの選び方について

モニター・マウス・マウスパッド・ヘッドセットなど、ゲームに関する各種デバイスを試して約15年が経ちましたので、FPSやRTSの勝率を上げるためにどの様なデバイスを選ぶべきなのかについて、残しておこうと思います。

なお、以下の情報は2021年5月頃のものです。デバイスは日進月歩であり投稿から時間が経つと内容は当てはまらなくなる可能性があります。

また用語については解説していませんので各自検索してください。
お金も各自で稼いでください(これが最難関)。。。


1.モニター

PC本体を除けば最も勝敗に影響する(そしてPC本体の次に高い!)のがモニターだと思います。
後述するようにマウスやマウスパッドは慣れれば何とでもなりますが、モニターが持つ性能、特にリフレッシュレートには絶対的な差があります。僕がFPSを始めた当時はブラウン管(CRT)がこれについて最強で、ブラウン管といっても21世紀生まれの皆様にはご理解いただけないと思いますので検索して出てきた動画を貼り付けますが21世紀の初頭はまだこの様なモニターがプロ界隈では主流でした。状態が良い物の入手は少し困難で、本当に欲しい人は中古のネットやリサイクルショップを漁っていた記憶があります。



その後2010年代だったかに120hzの液晶モニターが世に出ましたが、これは当時のプレイヤー(今は揃って隙あらば昔語する退役老害老兵)に大きな驚きを与えました。60hzの液晶モニターと比較して明らかにヌルヌル動いている120hzモニターは上位互換製品であり、4万円前後だったかと思いますが買わない選択肢は無かったはずです。

流石に今は絶滅していますが当時はブラウン至上主義者も一部残っており、液晶モニターは不利と宣って60hzの初心者プレイヤーを必死にMr.ブラウン陣営に加入させようとしていたのですが、軽さ・薄さ・そして何より入手の容易さを考えると殆どの人は120hzモニターを選択していました。
僕もBenQから120hz液晶モニターが出たときに一念発起して梅田のヨドバシで値切りに値切って入手しました。余談ですが梅田のヨドバシは当初ゲーミングデバイスが一つもなく、マウスなんかエレコムとかバッファロー製しか置いていませんでした。steelseriesが入荷したときは嬉しくて...(昔語りなので以下略)

しかし近年は液晶でも120どころか240hzのモニターが主流になってきており、さらには240+モニターや発色が綺麗なipsパネルの240hzモニターも出てきています。120から240に変えたときの変化は、60から120に変えたときと比べると大きくはありませんが、PCスペックが足りているのであれば買い替えする価値はあります。(常時240fps出ないPCの場合、240hzモニターは100%の性能を出せません。先にPCをアップグレードしましょう。)

リフレッシュレート以外のポイントとしてはモニターサイズや応答速度、そして発色が気に入るかどうかも大事だと思っています。最適なサイズは個人差があると思いますが僕は大きすぎると試合中の視線移動でロスが出てしまうと考えていて22~24インチくらいを好みます。大きいサイズでもスケーリング次第でフルスク黒帯に設定できると思うので、机のサイズと相談して決めてください。

応答速度については240hzまでのTNパネルであれば十分に早くなっているため気にする必要はないと思いますが、360hzやipsパネルで240hz等最新機種を選ぶ場合は、カタログ上で1ms以下であるかは確認した方がよいと思います。その他にコントラスト比や輝度などもありますが現在では大きな違いはないように思います。

発色調整代、視野角については使用しているパネルによって異なります。日本人の5%程度は色覚障害を持っているとも言われており、これは5人チームの場合1人以上が色覚障害である確率は約23%であるということになります。
そうでなくても好みは人それぞれだと思いますので、モニターの実機確認を推奨します。LFS池袋の様なeスポーツ向けネットカフェで触れるならベストです(プレイしているゲーム画面で色調整ができるので)。難しそうなら家電量販店等に片っ端から電話して触れる場所を探しましょう。モニターは高額なためネットのレビュー調の販促文章を信じてミスbuyすることは避けたい。田舎だから無理という人は東京や大阪まで出てくるか、チームメンバーに頼んで見に行ってもらいましょう。

ちなみに僕はBenQのXL2546を使っていますが、ipsの240+Hzモニターに切り替えるつもりです。やるゲームがあれば。。。

モニターアームについてもこの項で書いておきます。
基本的にモニターは机の上に台座を置いて使用すると思いますので上下前後については調整代が限られてきます。例えば目の前にモニターを配置したいときはキーボードが邪魔になる場合がありますし、モニターを見上げてプレイしたい場合は本を30cmくらい積み上げる必要があります。この様なときモニターアームを使えば空中の好きなポイントでモニターが固定できますし、机のスペースも他の用途に使うことができます。


2.ヘッドホン・ヘッドセット(イヤホンについては記載していません)

音の問題で苦労した経験から、ここは人それぞれベストアンサーが異なると考えています。
すなわちある人にとっての最適解が他の人にはまったく当てはまらない場合が多々あり、なるべく多くの人が支持しているレビューを参考にして購入してもミスbuyする可能性は残ります。最適な一本を探すためには恐れず何本か捨てるか譲るつもりで購入していきましょう。

音界隈のポイントとしては定位(敵が360度のどこにいるのかがわかる)、音域(高音をよく拾う、低音をよく拾う)、付け心地、密閉型or開閉型、マイクの質が挙げられるかと思いますが、定位と音域が最も重要になります。定位に苦労しない人であれば何も考えずに定番と言われるHyperXのCloud Alpha、CloudⅡやRevolver S、あるいは個人的なオススメでSENNHEISERのPC360やATH-A900(ヘッドホン)を購入し、もし音域が気に食わなければフリーのソフトウェアを使えば調整は可能なので、好みに調整すれば問題ないと思います。

定位を拾うのに困っている人はネットで調べていくにつれてサウンドカード論やステレオvs7.1ch論争を目にしたり密閉型開放型問題だったり怪しいconfig設定だったりオカルト電源ケーブルだったり果てはアンプとヘッドセットの組み合わせ最強論だったりなど、ときに矛盾するステマご高説に惑わされているかと拝察しますが、最初に書いた通り人それぞれなので試せる環境であればどんどん試して変化を確かめてみましょう。自分に合った設定が見つかるかもしれません。

僕も定位で10年苦しんだ過去がありいろいろ試しましたが普通ゲーミング用のヘッドホンはリスニングヘッドホンというジャンルに分類されており、このタイプのヘッドホンは原音を聞きやすいように加工されていて、この加工の過程で定位がぼやけてしまうように感じています。例えば7.1chサラウンドヘッドホンやサウンドカードでもこのような加工処理が行われるとの理解ですが、こうした処理フィルターを通せば通すほど、正確な定位から離れてしまうように感じていました。
原音により忠実なモニターヘッドホンというジャンルのヘッドホンを購入したところある程度正確な定位を聞くことができるようになりましたので、保証はできませんが本当にお困りの方は一度試してみるとよいと思います。

モニターヘッドホンの定番としてはSONY MDR-CD900ST等がある様ですが基本的に音楽制作用途で使われるため、FPSで使うための定番という意味ではありません。個人的にはAudio-TechnicaのM70X、SENNHEISERのHD25が定位がよさそうなモニターヘッドホンだと思います(今使ってるのはM70X)。

マイクの質についてはヘッドセットで問題になることが多いです。昔はSENNHEISERのマイクは品質が良くsteel seriesはホワイトノイズがVCに乗っていましたが暫くヘッドセットは使っていないため今はよくわかりません。基本的にマイクが問題となる場合はamazonのレビューで叩かれているので、購入前に確認したいです。スタンドマイクであれば2,000円も出せばVC上では問題ないクオリティのものが手に入ります。(机にクランプできるマイクスタンドもセットでどうぞ)。
ちなみに話はそれますがお手持ちのグラフィックボードがGeforce RTXシリーズの場合はRTX Voiceというノイズキャンセリング機能が使えるためこの問題が解決する可能性があります。持っていない場合はマイニングが落ち着くのを待って買いましょう今はグラボを買うべきではない。。。

あと密閉型か開放型かを気にしている人も少数?存在している様です。曰く開放型は外の音で集中力が切れる、密閉型は気持ち悪くなる、等。

ヘッドホンも購入の前に締め付けの強弱やサイズの確認を兼ねて実機確認がベターですが、流石に実ゲームを持ち込んで足音等を聞くことはできないのと、マイクも実機確認が難しいためこれには限界があります。
今コロナでどうなっているかわかりませんが、秋葉原や梅田、名古屋に店舗があるe☆イヤホンであれば以前は多くのヘッドホンが視聴できました。


3.マウスパッド

ゲーミングマウスパッドはマウスよりも種類が少なく仕様もパッド毎にかなり異なるため、マウスを選んだ後にそのマウスに合うマウスパッドを選ぶと妥協しなければいけない幅が大きくなる可能性があります。そのため、僕は先にマウスパッドを選び次にマウスを選ぶのが正しい順番だと思ってます。

マウスパッドの素材としてガラス、プラスチック、布があることはよく知られています。大雑把な把握方法としてはガラスが一番滑りやすく止めにくい、布が一番滑りにくく止めやすい、プラはその中間ということになっていますが、ゲーム向けで主流の布タイプは製品ごとの差が大きいため一口に布といっても滑り重視の布と止まり重視の布ではかなりの差があります。
マウスパッドはこの滑る能力と止まる能力のバランスの選択がポイントになります。個人的な経験では止めることよりも滑ることの方が苦労することが多いため、滑るマウスパッドを選び止め方を工夫する方が良いと考えています。
主要パッドの比較についてはこの英語サイトが参考になりますが、一般的にはCS:GOのような細かなaimを必要するゲームでは止まりを重視するマウスパッドが好まれがちで、競技aimingやNS2やapex等の縦移動含めた素早い動きを要求してくるゲームは2年程度の経験しか無いため確証はないのですが滑るパッドが好まれるのではないかと思います。amazonのレビュー等は滑りやすい/止めやすいなどの定性的な意見でしかなく比較対象も不明確な場合が多いためあまり参考になりません。今使っているパッドから何を変えたいのかを理解した上で、上記サイトから候補を選ぶのが効率的な探し方だと思います。おそらく実機確認は費用対効果が悪いです。ゲーム上で確認できる種類が限られているのと、時間・環境により評価が変わる性質を持つため。

一応各セクションから個人的なオススメパッドを選ぶとZowie GS-R/Steel Series QcK/Logitech G640/Razer Goliathus/Artisan 雷電/Logitech G440になります。

布の中でも止まる部類でCS:GOプロでも愛用者が多いZowie GS-Rはリコイルコントロール時の操作性がダントツで素晴らしく、(一時期?)入手性が悪くなったことや湿気対策が難関ですが、素の性能は評価できます。プレイ期間2ヶ月くらいですけどValorantでも使いやすいと思います。
Steel Series QcKは少し古いですが定番中の定番で価格も安く上記GS-Rと比べて湿度に強く、劣化して滑りが悪くなってもCS系のゲームであればまだ使えるので、2020年代においても最初の一枚としても悪くないと思います。
G640と雷電は僕が長く使ったマウスパッドの一つですが、マウスを振ったときの手の感覚や腕の感覚が素晴らしく、特に雷電の滑り心地は布の中でも一番だと思います。僕は滑り・止まりだけでなくマウスを振ったときの手の感覚や腕の感触も大事と考えていたので、この2つのパッドを長く使っていました。ただし買い替えサイクルが早すぎるので財布の方が薄くなるのと、雷電はマウスセンサーとの相性があるパッドのため注意が必要です。
Razerのマウスは個人的にはあまり好みではありませんが、Goliathusは横長サイズ展開があり低センシプレイヤーには重宝されます。
G440はプラパッドです。ロジクールマウスを使っていて劣化・湿度に強く速いパッドを探しているならこれを試したいです。

これまでゲーム界隈で主流の布パッドについて書きましたが、布は湿気と劣化で滑りが落ちるという弱点があります。表面コーティングがない製品は洗濯することで滑りを取り戻せますが、どうしても少しずつ滑りは落ちていくためcompetitiveなプレイヤーはだいたい3ヶ月~1年サイクルでの買い替えが必要です。
個人的には布、特に上述したGS-Rは湿気や劣化で毎日の感覚がバラけるというところが問題だと考えていて、ある日は最高だったのが次の日には微調整が必要→ある程度落ち着いたと思ったら買い替えサイクルに入ってまたイチから調整のエンドレスループになると考えています。

湿気についてはエアコンを使用して部屋の湿度を一定に保つことでやや改善される他、表面がコーティングされているタイプの製品を使用すれば原理的には影響は少なくなるハズですが、個人的には長年いろいろなパッドをトライしてもこの再現性という面がクリアできていませんでした。プロの野球選手もフォームを固めて高い再現性を狙うことが大事だと聞きますが、これはマウス操作についても同じで、昨日良かったものが今日はどうかわからないというのでは安定したパフォーマンスを発揮できません。

そこで劣化や湿度に対して非常に強く、滑りについて圧倒的な性能を持つ金属のマウスパッド NINJA RATMATに着目し、秋葉原で開かれていた試遊会に行って確認した上で、”闘”を自分のマウスセンシに合わせてサイズ特注してもらい、再現性についてほぼクリアできたと感じています(レビューはこちら)。10万円を超えるお値段になりましたが、半永久的に使えるので実質無料かと思います。

何が問題になるかは人それぞれだと思いますが、多湿国家ジャパンに住んでいる以上は対湿性と布特有の劣化速度については、最低限購入前にチェックはしておきたいです。
ガラス・プラパッドについてはあまり知見がないため選び方を書くことはできません。。。

さてマウスソール(マウスフィート)についてもこの項で書きます。純正から一切変えない人も多いソールですが、パッドと摩擦して削れていくのは確実なので布パッドといえども1年に1回程度は交換したほうが良いかと思います(ソールの形状にも依りますが)。マイナーなマウスを使っている場合は交換用のソールが販売されていないことが多々あり辛いですが、たとえ純正の交換ソールであっても若干摩擦係数が違うのか最初のソールとの違いを感じるので、AS-46のような汎用的なソールを使ってどのマウスでも滑りを同じ状態するのがベターだと思います。

特にメタル・ガラス・プラパッドを使用している人はソールが削れやすいので、とんがりタイプのソールはすぐ平になってしまい不向きです。古の技術でトスベールという本来家具の滑りを良くする製品をマウスソールとして使用する技がありますが、これはコストパフォマンスが良く、ある程度好きな形状にカットできるため、未だに有効な手法です。(僕はメタルパッドに切り替えたタイミングでトスベールに変えました。)


4.マウス

「長時間のマウス操作は腱鞘炎の原因となる可能性があります。FPSプレイヤーは重さが軽いマウスを、RTSプレイヤーはクリックが軽いマウスを選ぶようにしましょう。」

さて問題のマウスです。マウスはたくさんの種類があり、一般プレイヤーでも神マのレビューに騙されて触発されて2、3個は持っていると思います。これはマウスの形状、大きさ、重さ、色、触感、センサー、DPIの範囲、レポートレート、クリック感、ホイール感、サイドボタンの個数、マクロ設定、ワイヤード/ワイヤレス、ケーブル、付属のソフトウェア、ソールの形状、果ては光るか光らないかに至るまで争点となる仕様が大量に存在することが原因になるかと思いますが、マウスの森に入らないためにはマウスパッドの項目で述べた通り自分は何を求めているのかを理解することが大事です。これを理解できない場合、良さそうと思った製品を片っ端から購入するデバイスガチャ勢になります。

以下どのように自分に合ったマウスを求めているのかについて書きますが、99.9%の人はそんなことをせずともGearticsかデバイス沼のdiscordチャンネルに入って人気のマウスを10個くらいトライして一番グリップが合うものを使えば問題ないです。

現時点では令和のIE3.0ともいうべきGPROWL(最近superlightも出た)、同じくWLで人気のRazer Viper Ultimate、有線ではずっと人気のRazer DeathAdder Elite、全然ファイナルじゃないFinal Mouse UL2、信者多めのRoccat Kone Pure Ultraともはや宗教感すらあるvaxee(元Zowie)のマウス、本家Zowieのマウス、あとは形状的に合う人は合いそうなxtrfyのM4、僕は試せていませんがXM1やASUS ROG KeriesのWLなんかも良さそうです。
これらのマウスは店頭で展示されている確率も高いので握ってみて一番握りやすい物を一途に使い続ける方が、コロコロ目移りするよりも勝率は上がると思います。

浮気症な人は以下。

基本的に電気的な性能は横並びなので、形状と重さで95%決まってくるかと思います。
そのため最初のスタートとしては手の大きさとマウスの持ち方からどの形のマウスが適切なのか把握することが一番効率的で、最初にかぶせ、つかみ、つまみ、呼び方は様々ですが自分の握り方がどれに当てはまるのかを確認しておきます(検索するとたくさん解説サイトが出てきますあんまり納得できない解説も多いけど)。次にお店の展示品のマウスを100種類くらい触って持ちやすいマウスと持ちにくいマウスの名前を控えておき、持ちにくいマウスについてはWDHのどれがアウトだったのかも記載しておきます。その後、家に帰って名前を控えたマウスのサイズを調べれば自分のWDHについて許容値がわかると思います。許容できる形状の範囲がわかればこの様なサイトを使って適応するマウスのリストを作ります。これだけでかなり絞れると思います。このとき自分のマウスの握り方と合わなさそうなマウスは極力省いておいたほうがよいと思います。マウスに合わせて握りを変えるのは失敗する確率のほうが高いです。ちなみに玄人はやるゲームに合わせて持ち方変える。

次に重さを確認します。一般的に軽いほうがメリットありますがあまりに軽すぎるとリコイルなどの細かい操作ができなくなるかもしれません。
また有線マウスは無線マウスに比べてケーブル重量含めても軽いのは事実です(余談:最近はケーブルを軽量化する目的でパラコードに改造している人も多いです)が、上述した通り再現性が重要なゲームにおいてケーブルを振るという行為は再現性を損なう方向のムーブメントになりますので、個人的には無線をオススメしています。
昔は無線には遅延があってNGでしたが今は遅延もなく充電も長持ちで、重さもsuperlightは63gと有線と遜色ありません。一方で弱点はラインナップ=形状の乏しさと、磁力的な意味でメタルマウスパッドに制限がかかることです。形状の少なさについても3Dプリンターで好きな形状(ガワ)を作ってWL基盤に載せる時代がすぐそこまで来ていると思います(ハニカムはさすがに難しいか)。

話がそれました重さがチェックできたら最後に使っているパッドとマウスセンサーに相性問題が無いかどうかgoogleに教えてもらってから再度店頭に赴き実際に再び触れてみてクリック感、ホイール感などに問題がないか最終確認します。クリックは上記腱鞘炎対策という意味にとどまらず、単純に射撃の速さ、選択の速さにつながる一方で、軽すぎると振り向き時等に誤爆するので意外と大事な確認です。ホイール感については武器の切り替え用途で使っている人については、1回転が指の感覚で把握できるタイプの方が誤爆が少なく、射撃に使っている人は無段階型の方がピストル連打に使えるので良いかと思います。

ちなみに初回でここまで確認をしていると100種類もマウスがあるためゲシュタルト崩壊して勢いで変なマウスを買ってしまいますので、1回目は触るだけにして2回目の訪問で最終確認するほうが財布に優しいです。

また、この方法は新しいマウスしか購入することができませんが、
古いマウスはセンサー能力や重さに問題があるので、IE3.0信者かよっぽど形状にこだわりでも無い限りは新しいマウスだけで問題ないと思います。

マウスバンジーは、ケーブルの重さを減らしてマウス操作の再現性を上げるために使用します。有線マウスerにとって必須アイテムですが、ケーブルの太さによってはケーブルを埋め込んで固定する溝の幅が小さくて使えない場合があります。自作できるならそれでもOKですが意外にマウスバンジーには重さが必要であることを忘れるので注意してください。

最後にたまに手汗がすごい人がいますが、ラバースキンなどで対応する方法があります。ラバースキンはグリップ力upの用途としてもオススメです。


5.キーボード

キーボードについては上の1~4と比較して優先度は低いものの、無視できないレベルのデバイスだと考えています。まずキーを押す回数が圧倒的に多いRTSにおいてはメカニカルキーボードよりもrealforceの様な無接点のキーボードがオススメです。キーを押す際に必要な力が少ないのと、キーが反応する深さを設定できるため誤爆しないギリギリのレベルまでキーを浅く(=速く)することができます。タワーディフェンスに村を焼かれた系男子なのであまりそっち方面には言及したくはありませんがLoLやDotaについてもrealforceの効果が高いゲームジャンルなのかと思います。
一方でFPS、特にストッピングがあるゲームにおいてはキー入力の実感が大事になりますので、メカニカルキーボードの方をオススメします。A/DはともかくAS/WDなど斜めストッピングについてはメカニカルキーボードの方が圧倒的にやりやすいかと思います。メカニカルキーボードは赤軸/茶軸/青軸などのタイプがありそれぞれキーを押したときの感覚が異なりますが青軸は打鍵音が大きくVCに入るので注意してください。VCマナーを守ろう!
それと安物のキーボードはWASDの同時押しすら対応していない場合があります。

キーバインド多用勢についてはUSBフットペダルをオススメします。考えてみれば両目両手両耳を使って作業している中で足を休ませているのは非効率です。ペダル数は1個と言わず10個でも取り付けは可能かと思いますが足は2つしかありませんので5個くらいが現実的かと思います。

6.机/椅子

日本の家は狭いのが難点ですがゲームのためなら机のスペースは確保したいです。
横はキーボードとマウスパッドを一列に並べられる長さ、奥行きはキーボードとモニターを一行に並べられる長さが求められると思います。高さについては僕は気にしたことはなかったのですが記事公開後その道のプロMarusaNから指摘をいただいたので修正します。
机は高すぎても低すぎてもだめで、机を手を水平において座ったときに両足が地面に接しない場合は高すぎる、肩に力が入らない高さに肘掛けを設定して、その高さより机が低ければ低すぎるということの様です。最適な高さの計算サイトはこちら。座り方についても教えていただきました(
最適な高さの机を購入することは難しいので椅子や机の高さを変えて調整することになると思います。

モニターは上述したモニターアームを使えば考えなくてもよいのと、bindができるゲームでなければテンキーは不要なのでキーボードのサイズが小さくなるのと、ハイセンシプレイヤーであればマウスパッドも小さくなる等、人それぞれ必要な机のサイズは異なります。僕は横120cm/奥行60/高さ70cmの机を使っていますが、ギリギリを突けと言われれば100cm/30cm/60cmになるかと思います。

最後に椅子ですが、安物は腰を痛めるのでやめましょう。
ゲーミングチェアも悪くはないですが同じ価格帯の事務用椅子(オフィスチェア)の方がシンプルで丈夫です。中古でも問題なければ毎年3月頃が買い時です(事務所の閉鎖や移動で市場に椅子が出回る)。椅子は高いので新品を買う場合でも中古の現物を触ってからの方が良いかと思います。椅子や机は新製品が上位互換とは限らないので、発売から時間が経って評価が固まってきたものを中古で購入するのが一番賢そうです。
スツールもオススメですがゲーム中というよりもブラウジング中に使うので省略します。


以上長々と書きましたが、最強があれば皆使っているはずなので、最強のデバイスというものは存在しません。あくまで自分にとって最強を決めるための参考として使ってください。少しでも多くの人がデバイスの森から抜け出せることを祈っています。あーめん。